そんな中、世の中では「レジ袋有料化」が始まりました。
「ここが困る!」「意味ないのでは?」「マイバッグが・・・」的なテーマの記事は他に山ほどあるのでそちらを見ていただいて・・・、ここパケプラスでは、それにちなんだ架空の物語「レジブクロ物語」を展開したいと思います!

ため女
キッチンはいつも物でごちゃごちゃ。
もったいないと思って捨てられずにとっておいた「いざ用」だらけ。
ボトルのキャップ、いろんなサイズのダンボール、大好きなゼリーやプリンなどの容器、牛乳パック・・・。
いっぱい子供がいてたくさん工作をやるとか、彼氏がワクワクさんなら無駄なく使いこなせるのに。
女ひとり、使う予定は、なし。
そして量としてはるかに上回るのが「レジ袋」。
一人暮らしでは再利用する量より、もらう量の方が多い。
こんなに溜め込んでため息ついて、ダメ女で「ため女」だわ。
ある日、ニュースに疎い私はスーパーで驚く。
「レジ袋は有料ですが、どうされますか?」
えー!!!そんなことある?
しかも家には大量にあるのに持ち歩いてないよ!
「このサイズだと 5円ですねぇ」
「でで出直してきますっ!!」
気がつくと私は、レジに買い物カゴごと置いて家に戻っていた。
大人として恥ずかしいことをしたなぁ・・・、と思いながらキッチンを見ると、そこは宝の山だった。
だってこれが 1枚 5円でしょ、二万枚以上はある!
「わはは!!!私は今、無敵になった・・・、あとはワクワクさんと結婚して子供とリサイクル工作すれば完璧ね!」
その時、私は気づかなかった。
それが意外と難しいということに。
おしまい
こぜに
ぼくはこどもだけど、最近は一人で買い物だってできるんだぞ。
今日は、ぼくが貯めたおこづかい 150円を使って、コンビニで駄菓子を買っていきたいと思います!ってユーチューバーふうに言ってるんだ!
150円だと、焼肉さん太郎とかたくさん買える!
でも、もっと大きいお菓子、買ってみたいなぁ。
ぼくはコンビニの、いつも見ない棚を見た。
いつもは駄菓子のコーナーしか見ないようにしてるんだ。
だって大きいお菓子は大人じゃないと色々買えないし、一袋に、食べきれないほどたくさん入ってるから。
でも今日は見ちゃった。だって 150円あるから!
気がつくとぼくは、お菓子売り場で迷いに迷い込んでいた。
今までは駄菓子しか知らなかったから。
「大きいお菓子はこの中から一つしか買えない・・・」
お店の時計があの時間になったら、と思ってもすぐ経って、ぼくはますますあせってきた。でも負けないぞ。
・・・よ〜し。すごい悩んだけど、ちゃんと計算して、駄菓子も組み合わせて 150円ぴったり選んだ。
いつも通りカゴを持たなかったから、手に抱えたお菓子はいつの間にか手の汗でペタペタしていた。
レジに持って行く時に焼肉さん太郎を落としてしまったけど、拾って無事にレジに到着した。
もう早く買って家に帰りたい!家でゆっくり食べるんだ!
そう思いながら、ポケットから 150円を出した。
すると店員さんはこう言ったんだ。
「レジ袋は有料ですが、どうされますか?」
大人に言うみたいに、目を見ないで聞いてきたんだ。
この人は優しくないな、とぼくは思った。
そのあとに、やっと言葉の意味が入ってきた。
そうか!昨日テレビのニュースで言ってた!!
この前まで普通にもらってたレジ袋にもお金がかかるんだ。
でもどうしよう。
袋がないとさっきみたいに道でポロっと落としてしまうだろう。
でも袋を買うなら、このカンペキなセットをまた考え直すことになる!
ぼくはとっさに、
「このままでいいです!」
と言って腕に抱えてコンビニから出た。
店員さんからは「ありがとうございました」の言葉も、なかった。
すると大粒の雨が、空からぽつぽつ降ってきた。
ぼくの目からも、大粒の涙がこぼれ落ちた。
おしまい
三角派
2人 :どーもー!レジスターズです〜!ピッピッピッ!
久我原:ハイ、という感じで 15年やってるわけですけども。
大盛 :お前、今レジ袋かなんか持ってない?この漫才終わったらコンビニ行くんだけど。
久我原:さすが大盛くん!今話題の有料化についていけてない感じね!
大盛 :いや!袋もらえるの当たり前だろ!なんでこうなった!!
久我原:まあまあ怒りの矛先はネットで専門家の皆様に向けてくださいよ。それで炎上してやっとわかるでしょうね。
(客席:笑)
大盛 :そんなこと言うならレジ袋代 5円払ってもらうからな!
久我原:払いませんよ!!レジ袋なら私たくさん持ち歩いてるんで好きなだけあげますよ。ほら。
大盛 :おぅ・・・なんだこれ!キッモ!!
久我原:なにがです?!
大盛 :ほら!これ!全部三角形!!
(客席に見せる)
久我原:そう畳む人たくさんいるでしょ。また叩かれますよ?
大盛 :お前もしや、家にあるレジ袋、全部三角形にしてるだろ!
久我原:な、なぜわかった・・・。
大盛 :久我原は手先が器用だから。
久我原:ああ・・・なるほど。大盛くんは不器用だから三角にしないと。
大盛 :頭にくるな!そんならどうやるか教えろよ。
久我原:いいですよ?じゃあまずこうやって・・・次にこうやって・・・。
大盛 :・・・できるわけなーーーい!!!
(客席:笑)
久我原:丁寧に教えているつもりなんですがね・・・。
大盛 :だいたいなんで三角にするんだよ!
久我原:コンパクトになるからじゃないですか。ぐちゃぐちゃするより、適当に結ぶより、四角に折り畳むよりも、三角形の方が小さくまとまるんですよ。
大盛 :そんなはずはない!お前はただ三角形の方が好きなだけだろ。
久我原:な、なぜわかった・・・。
大盛 :幼稚園の頃、トライアングルを舐めまわしてたじゃないか!
久我原:そ、それ以上言うなよ!
大盛 :いや言うね。小学生の頃も、放課後にこっそりトライアングルを舐めまわしていた。
久我原:いやいやそんなことないですよ〜!
大盛 :中学・高校ではあだ名が「チリチー」だったじゃないか!!
久我原:それは髪型がチリチリ系だったからじゃないですか・・・?
大盛 :お前知らないのかよ!あれはなぁ!!お前が授業中にこっそり「チリチーチリチー♪」ってトライアングル鳴らしてたからだよ!!
久我原:そ、そんな・・・バレてたのか!!
大盛 :そうだよ!しかもそれがすごくうまかった!久我原は手先が器用だから。
久我原:そこにたどり着くのか。くぅ・・・!(泣)
大盛 :よっしゃ!勝った!!
(客席:拍手)
おしまい
最後に
架空の物語?三本立て、作ってみて・・・、自分は物語考えるの好きなんだなぁと実感しました。
最後まで読んでくれた方がいたらとてもありがたいです!
ではではまた〜!!