この連載を始めて、丸 1年経ちました〜!
単なる日々のブログのようにならないよう心がけてるんですが、単なる日々のブログだとしても続ける事が大事なので、こんな感じで 2年目に突入していきたいと思います。

イアンさんの連載を見ていて・・・
同じピコカル内の「面白外人イアンの謎の文化チガイ」は毎回日本語と英語で書いてるし、内容も濃いのですごいなぁと思って見ているのですが、最新の第53回を読んで、内容のボリュームとイアンさんのアツい探究心に、冷静に感動しました!
また、その熱意と書くチカラがうらやましい!と悔しくなりました。
私が同じように、みんなに「へぇ〜!」と新発見してもらえる事はないかと考えた時に「SUPER BELL”Z」(スーパーベルズ)の事を思い出しました。
私が中学時代に音楽、特にサンプリングミュージックに目覚めるきっかけとなったテクノユニットの事です。
今回はイアンさんのようなスゴい連載を目指す第一歩として、スーパーベルズをテーマに書こうと思います!!

あ、あ、あ、秋葉原です
SUPER BELL”Zは、1999年12月に「MOTER MAN(秋葉原〜南浦和)」という曲で大ヒット・メジャーデビューした、野月貴弘を中心としたユニット。
2000年ごろに割と J-POP を聴いていた人なら
「あ、あ、あ、秋葉原です。」
というラップ(?)を聴けばなんとなくわかるかも。
当時は私の母が何気なく聴いてカセットテープに録音してたんです。
それを面白がって何回も聴かせてもらっていた私は当時 4歳!
私のお母さんが聴かせてくれた初めてのテクノ。
それはスーパーベルズで、私は 4歳でした。(ヴェルタースオリジナル風)

おもひでのカセット
身近な電車の車掌ボイスと、1曲の中で次々と BPM が変わっていく様が、まるでラジオ体操のような親しみやすさだったと思う。
その時は一時的に聴いただけだったけど、とても記憶に残った。
小5のころ初めて自分の MP3 プレイヤーを持った時に、「あの曲!なんて曲名だっけ!」と昔のカセットを引っ張り出した時に再びその「MOTER MAN」を聴き、中2のころ初めて、友達とちょっと怖い年上のお兄さんとカラオケに行った時に、「何が歌えるだろう・・・」と思い浮かんだのが「MOTER MAN」だった。
(初カラオケ&怖い年上との状況で、よくその曲を選んだな自分・・・!)

でも私の中でそんなにジワジワときていた曲ってそれくらいだったので、ネットをやっと使い始めた中2のころ、調べてみたら「えーー!今もやってんの!?」と、とてもおどろきました。
なんとベルズは、1999年にメジャーデビューしてから、メンバーチェンジしながらもずっと活動していたのです!
ベルズファン時代
私が初めてベルズのライブを見に行ったのは忘れもしない、2011年1月4日。
2010年ごろにハマりだして昔のベルズの CD を漁るように聴き、レアなDVD「アイアンテクノ」まで手を出していましたが、なかなかライブに行く事ができませんでした。
なぜなら当時の私は不登校・ひきこもり気味の真っ只中。
しかも中学生でしたから、ひとりで遠出はできません。
そんな時でしたが父と一緒に、横浜市の「上大岡」まで行って初めてスーパーベルズを生で見る事ができました!
初めてファンとして初めて CD にサインをもらって写真撮影。
その時、
「あの人達の視界に・・・映り込めた!!!」
と感動しました。
初めて自分の興味のあるものに出会えた。
そんな思い出深いアーティストが、スーパーベルズなんです。

中学時代のモイはロン毛
スーパーベルズの楽曲性
電車の曲でヒットしたので今でも鉄道イベントでの活動が多いベルズですが、初期の頃は非常にナードコアに近い事をやっていたようです。
でもナードコアについては一切、ベルズから発信された事はないのですが。
ベルズの野月さんが早くも 2000年に出した自伝的な本「モーターマン」によれば高校時代から色々バンドをやっていたけど、友達をネタにした曲「ケツピチロック」を作ったころからテクノでネタモノの曲を作って「スーパーベルズ」がスタートしたそうです(簡単に言うと。)

数年前に川崎のブックオフでやっと見つけた
「スーパーベルズファン」という、メジャーデビュー後に出たアルバムの中に、ベル君という初期メンバーの宇宙人的なキャラクターをネタにした「アウトサイドサイドクダマ」という曲があるのですが、その自伝本にはこんな事が書いてありました。
本当に適当というか、流れの中で自然発生というか、
ベル君の誕生パーティーを開いてあげて、
そこで調子に乗ってはしゃいだりした声をサンプリングして曲にするとか
そういうものなんです。
一言で言うと騙し討ちです。
「エンジンあまり良くないよ、スリーエスは」と、自分の車の話をしてるベル君の声を逆再生したところ「アウトサイドサイドクダマ」に聞こえた、というのを曲にした、という・・・

アウトサイドサイドクダマ
他にも「スーパーベルズファン」にはマグロ売りのおじさんの声を使った「マグロマン」やおじいちゃんの喋りのグルーヴ感と黒人ラップを絡めた「老・ラッパー」、本物のスチュワーデスとレコーディングしている時の、その女性の素の笑い声や「え〜どうしよう」などの全く台本ではない(これも「騙し討ち」のひとつだと思う)声を使った「エアクルウ」という曲など、様々なネタ曲が収録されています!

曲調も様々なんですが、シンプルなテクノというわけではなく、ヒップホップ風やブレイクビーツ風だったりして、本当にナードコアを感じる音楽だと思います。
なので、
「スーパーベルズって電車の人でしょ?」
と思っていて聴いていないナードコアが好きな人には
「スーパーベルズファン」はかなりオススメです!
まぁ初めて聴いた当時はナードコアの事も何も知らなかった私ですが・・・
ベルズファン失格
そんなアツいスーパーベルズファンであった私も、憧れのネタ曲を自分で作れるようになってから数年経ち、ファンを卒業した感じに・・・
そして最近ベルズを追えてない大きな原因がもうひとつ。
!!!女の子ユニットになりかけている!!!

メンバーの事はあえて紹介しませんでしたが、メジャーデビュー当時は男 3人組。(野月・ナカジー・少覚)
私がハマってライブにちょくちょく顔を出していた時は野月さん、土屋さん、レミアさん、宮田さん。

グッズのタオルには 4人の名前が・・・
しかし突然レミアさんが登場しなくなり、KIHA48 や鉄女育成スクールの登場、土屋さんのユニット「こいこい」のプロジェクト開始などがあり、ちょっと違和感を感じてしまいました。
楽曲性にも異変を感じ、とうとう最新のCDを買っていない自分がいます!
ああ、なんて事!ファン失格です!!!
でも・・・最後に一言だけ言わせてください。
テクノミュージックの面白さに気付かせてくれてありがとう!

ひきこもりから、あんなに音楽に熱中できたのはスーパーベルズのおかげ!
今のナードコアな自分がいるのもベルズのせいなんだからねっ!!
というわけで今回は、スーパーベルズのことを語らせていただきました。
デハデハまた〜!